学校法人 大覚寺学園 嵯峨美術大学 嵯峨美術短期大学

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連続公開講座 京の美意識

第44回 日本の色-京の彩り ※終了しました

講 師
吉岡 幸雄氏(染織史家)
日 時
2009年6月27日(土)
14時20分~ ※30分前開場
会 場
G401教室(罧原キャンパス有響館4F)
草樹花実から色を汲みだして日本の伝統色を再現しておられる染織史家の吉岡幸雄氏をお迎えします。日本古代よりの色の歴史をふまえながら、京都に都が移されてから、日本人の色彩感がどのように変わり、またそれを育んできたかについてお話いただきます。
講師プロフィール
吉岡 幸雄(よしおか さちお) 染織史家

1946年(昭和21年) 京都市に生まれる。生家は江戸時代から京都で四代続く染屋である。
1971年(昭和46年) 早稲田大学第一文学部卒業。
1973年(昭和48年) 美術図書出版「紫紅社」を設立。美術図書の編集と美術工芸の歴史を研学する。
1988年(昭和63年) 生家「染司よしおか」五代目当主を継ぐ。
1991年(平成3年) 奈良薬師寺三蔵院に掲げる幡5旒を多色夾纈によって制作。
1993年(平成5年) 奈良東大寺、伎楽装束40領を制作。天平の彩りと文様をすべて植物染料による染織の古法にのっとって再現する。
2002年(平成14年) 東大寺大仏開眼1250年慶讃大法要にあたり、正倉院に収蔵される「鹿草木夾纈屏風」を古法にのっとり復元をする等、制作に取り組む。
2005年(平成17年) 東京日本橋高島屋にて「甦る王朝の美 源氏物語の色」を開催。
2008年(平成20年) アメリカで日本の染織について講演。現在『源氏物語』54帖の色の復元し、『源氏物語の色辞典』を出版。

【主な著書】
『日本の色を染める』(岩波新書)、『日本の色を歩く』(平凡社新書)、 『日本の色辞典』『自然の色を染める』(紫紅社) 『日本人の愛した色』(新潮選書)、『源氏物語の色辞典』(紫紅社) 他多数。

吉岡 幸雄