2016年4月に本学に着任されたオオタガキ フミ先生と、本年4月に赴任された奥田一生先生のお二人の作品(イラスト・書籍等)が一堂に会した展覧会を開催いたします。
オオタガキ先生はかつての嵯峨美術短期大学(ビジュアルコミュニケーションデザインⅡ)を卒業されたあと、数多くの書籍の装丁画、挿絵やマンガの分野で活躍されている気鋭の作家です。
洗練されたセンス溢れるその作品は現代人のリアルな日常の生をヴィヴィッドに描き出しており、若者たちだけでなく多くの世代の共感をも呼んでいます。
奥田先生は京都市立芸術大学大学院修士課程絵画専攻を修了されたのち、専門学校の講師を経て本学に赴任されました。数々の展覧会で入選・受賞をかさね、2013年には神戸ビエンナーレコミックイラスト部門準大賞にも選ばれています。
神秘的・幻想的な世界を緻密な筆致で描き出すその作品は、イラストの範囲を超えて、ゲームをはじめとする多くのアプリにも用いられており、現代社会におおいにコミットしています。
このように対極にあるようにも思えるお二人の作品世界ですが、いずれも現代人の感性に強く訴えかけるものがあるからこそ、
アートというある意味では特殊な狭い世界だけでなく、街の書店や手にしたスマホ画面といった、私たちにとってたいへん身近な世界にとりあげられているのだといえるでしょう。
お二人の作品世界をじっくりとご覧ください。