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入学案内

過去問題・入試参考作品

下記の入試情報は2012年度のものです。
2013年度の入試情報は、2012年6月上旬に公開予定ですので、しばらくお待ちください。
2011年度 芸術学部 造形学科 入試実技試験問題と参考作品
推薦入試(1日目)
鉛筆デッサン・4時間

個別に与えられたモチーフを自由に扱い、鉛筆で描写しなさい。

モチーフ
  • [モチーフ] 赤玉ねぎ(1個)、ペリエ(1本)、ランチョンマット(1枚)
  • (注) ・ランチョンマットでモチーフを隠さないこと。
    ・モチーフは加工しないこと。
作品

鉛筆のタッチを上手く活かし、各モチーフの厚みや量感などもしっかり感じられ、力強い作品に仕上がっています。しかし、赤玉ねぎと瓶の質感が似てしまっており、個々の輪郭が少し曖昧になっているのが気になります。もう少し個々の形を明確にし、全体の調子を整えると更に良くなるでしょう。

彩色写生・4時間

個別に与えられたモチーフを自由に扱い、水性絵具で描写しなさい。

作品

全体に美しく丁寧な描写がされ、好感の持てる作品に仕上がっています。瓶に映り込んだ表現や布の陰影などの描写は、特徴を上手く捉えよく観察して描かれています。ただ、赤玉ねぎの描写での白色絵具の用い方が少し不自然に見え、赤玉ねぎの質感が少し異質に見える点が気になります。

一般入試(前期・1日目)
鉛筆デッサン・4時間

個別に与えられたモチーフを自由に扱い、鉛筆で描写しなさい。

モチーフ
  • [モチーフ] 詰替ボトル(1本)、靴下(1足)、天然ヘチマ(1個)
  • (注) ・詰替ボトルのシールははがさないこと。
    ・詰替ボトルのキャップは取らないこと。
    ・天然ヘチマのひもははずさないこと。
作品

形状もほぼ正確に取れており、ボトルの透明感などは上手く描けているのですが、靴下やヘチマ、および机に映った影の表現が雑に見え全体に荒い画面になっています。鉛筆のタッチを少し整理するとともに、靴下の編み目やヘチマの細部までしっかりと観察し、丁寧な描き込みが出来るともっと良くなるでしょう。

作品

ボトルの内部やヘチマ、靴下の構造など、細部までよく観察して丁寧に描かれています。表面の表現にこだわり、質感も出ているのですが、ボトルの表現が弱くなってしまっているので、厚みや重なりを意識して調子をつけると、もっと存在感が強くなるでしょう。

一般入試(前期・2日目)
鉛筆デッサン・4時間

個別に与えられたモチーフを自由に扱い、鉛筆で描写しなさい。

モチーフ
  • [モチーフ] 卵ケース(卵3個入り)、金時にんじん(1本)、アルコール飲料(1本)
  • (注) ・卵ケースのふたを開け、3個の卵が見えるようにすること。
    ・卵は自由に配置してよい。ただし、ケースから出さないこと。
    ・アルコール飲料のふたは取らないこと。
作品

細やかなタッチで描かれた独特な雰囲気のあるデッサンです。もう少しタッチの変化をつけて、質感の違いが出ると良いでしょう。また、モチーフを中央に寄せ過ぎて構図が小さくまとまってしまい、瓶の底の部分が隠れて不安定に見えるのが残念です。

彩色写生・4時間

個別に与えられたモチーフを自由に扱い、水性絵具で描写しなさい。

作品

それぞれのモチーフが画面にバランス良く配置され、しっかりとした構成の描写です。金時にんじんの色や青い瓶の色調も美しく調和して、深みのある色が出ています。ただ、時間的な問題か、卵やケースの描き込み不足が気になるところです。

一般入試(後期)
鉛筆デッサン・3時間

個別に与えられたモチーフを自由に扱い、鉛筆で描写しなさい。

モチーフ
  • [モチーフ] ペイント小分け缶(1個)、シュロ縄(1束)
  • (注) ・シュロ縄はほどかず、現状のまま描くこと。
    ・ペイント小分け缶でシュロ縄をすべて隠さないこと(部分的にはよい)。
作品

形が適切に表現されている上に、ゆったりとした構図のため、空間に拡がりを感じます。しかし、モチーフの細部が描けていないので、全体の完成度としてはまだ不十分です。その点が改善されれば、更に良いデッサンになるでしょう。

一般入試(前期・1日目)
フォトコラージュ・4時間

問題「与えられた雑誌からイメージを切り取って集め、それらで各自が自由に想定する生き物を表現しなさい。また、制作意図について400字以内で述べなさい。」

※「生き物」は架空の想像上の生物でも、現実にいる生物、人間でも良い。
※「生き物」の数は自由。
※ 背景や別の要素を加えても構わない。
※制作意図は次のポイントを述べること。
1. どのような「生き物」を想定したか。
2. その「生き物」を想定した理由。
3. その「生き物」をコラージュでどのように表現したか。
作品

制作意図:
私は「生き物」を「人間」だと、想定しました。 想定した理由は、「生き物」で真っ先に思いついたのが「人間」でした。そこから、与えられた雑誌を見て、中央にあるお酒のビンが、人の首から胴体の部位に見えました。そこで、「お酒で酔った人間」にしました。 まず、中央にあるお酒のビンで、既に飲んでしまっていることを表しました。たくさんの顔は、目の前にいる人がぼやけて見えている様子です。そこに片目と口をつけて、目が開いていることと、しっかりと手に持ったお酒を飲もうとしていることを表しました。そして、下の部分に派手な服をコラージュして、気分のいい状態を表しました。上の部分は、頭の中から、大きさや形をバラバラにした文字を飛び出たせ、何を伝えたいのか明確でないことを表し、背景を単純にして、頭が放心状態であることを表現しました。

全体的に左右対称の構成を基調としながらも、空間の構成に工夫が見られ、興味深いコラージュ作品になっています。また、人物イメージの表現が優れていて、特に男性イメージの反復で顔を表現するアイデアには独創性を感じます。

2011年度 芸術学部 デザイン学科 入試実技試験問題と参考作品
推薦入試(1日目)
鉛筆デッサン・3時間

個別に与えられたモチーフを自由に配置・構成し、鉛筆で描写しなさい。

モチーフ
  • [モチーフ] 牛乳(1本)、バナナ(2本)
  • (注) ・牛乳ビンは倒さないこと。
    ・牛乳ビンのふたは開けないこと。
    ・バナナ2本のうち1本は現状のまま、もう1本は皮をむき中身を出して皮のみをモチーフとすること。
作品

バランスの良いデッサンですが、よく見ると瓶の形も3つのモチーフが置かれている平面も少し歪んでしまっています。丁寧にモチーフを見ようとしていますが、表面やモチーフひとつひとつを追いかける前に全体の関係性をとらえることを試みましょう。

推薦入試(2日目)
鉛筆デッサン・3時間

個別に与えられたモチーフを自由に配置・構成し、鉛筆で描写しなさい。

モチーフ
  • [モチーフ] りんご(1個)、アルミホイル(1本)
  • (注) ・アルミホイルは箱から先端を引き出すこと。
    ・アルミホイルはちぎらないこと。
    ・アルミホイルはしわをよせてもよい。
    ・アルミホイルの上にりんごをのせること。
作品

全体として強いタッチで描かれ、アルミホイルの質感を表現しようという意志がうかがえます。表と裏の質感の違いや、リンゴにアルミホイルの映り込みなどの観察も丁寧ですが、全体としてタッチが単調で荒い印象を受けるのが残念です。

一般入試(前期・1日目)
鉛筆デッサン・3時間

個別に与えられたモチーフを自由に配置・構成し、鉛筆で描写しなさい。

モチーフ
  • [モチーフ] 菓子箱(1個)
  • (注) ・菓子箱を開け、少なくとも1袋は箱から出して開封し、中身を3本以上出すこと。
作品

丁寧に観察され、パッケージ写真の菓子と、袋から取り出した菓子の違いも描き分けられています。また、モチーフの配置についても奥行きを感じます。ただ、箱の開口部のパースの狂いや箱の中の空間表現など甘い部分があるのが残念です。

一般入試(前期・2日目)
鉛筆デッサン・3時間

個別に与えられたモチーフを自由に配置・構成し、鉛筆で描写しなさい。

モチーフ
  • [モチーフ] 調味料(1個)、ティッシュケース(1箱)
  • (注) ・調味料のフタは開けないこと。
    ・ティッシュケース中央部のミシン目部分を切り取り、ティッシュ1枚を引き出すこと。ただし、完全に引き出し切らないこと。
作品

硬質な物と、半光沢な立体、柔らかな紙の描き分けを求めた課題です。硬質な物の表現はハイライトや映り込みなどもよく描かれています。ただ、全体としては平坦な印象を受けるので、光の方向をもう少し意識すれば更に良くなるでしょう。

推薦入試(2日目)
イメージ表現・3時間

(問題)「与えられたテーマを自由に解釈し、そのイメージを描画またはコラージュにより表現しなさい。」

※コラージュの素材は配布された雑誌から用いてください。また、制作意図について、200字以内で述べてください。
作品

テーマ:「平行線」


制作意図:
私が平行線というテーマで思いついたのは、街路地の家などが平行線状にキレイに並んで建っているのを思いだし、どこまでも続く平行な道にものがずっと平行に建てられ、石だたみの床道も、平行線にそって敷かれている平行で均等な街筋のイメージで描きました。

平行で均等なイメージという制作意図を表すように、まっすぐに続く路というシンプルな構図にも関わらず、画面は変化に満ちた楽しいものになっています。配置されたさまざまな要素がつながり、新しい物語が生まれようとしているところは好感が持てます。

一般入試(前期・2日目)
イメージ表現・3時間

(問題)「与えられたテーマを自由に解釈し、そのイメージを描画またはコラージュにより表現しなさい。」

※コラージュの素材は配布された雑誌から用いてください。また、制作意図について、200字以内で述べてください。
作品

テーマ:「果実」


制作意図:
果実は木になります。花が咲いて、実ができます。熟すまで待たないと、おいしい実はできません。そんな風に木を育てるように、私たちは毎日自分の心を育てています。
おいしいものを食べたり、かわいいものを見たり、きれいな服を着たりして、女の子は自分磨きに夢中です。それは自分の心の木を育てているということではないでしょうか。
おいしい実を育てる女の子たちをイメージして、この作品を作りました。

美味しく熟す前の果実と楽しく自分を磨いている少女を重ねる素直なイメージに共感を持ちます。複雑な要素をうまくまとめていますが、強い色や大きな色面、面白い形などのはっきりとしたアクセントがひとつあると、より魅力的な作品になるでしょう。

推薦入試(2日目)
ストーリー構成・3時間

(問題) これは『盂蘭盆(うらぼんえ)』という中国の怪奇小説です。この物語を読んで、記号「※」以降の物語を創作し、5つの場面で構成しなさい。解答方法はテキスト形式または絵コンテ形式のどちらかを選択しなさい。また新たな「タイトル」を設定し、解答用紙に記入しなさい。

(注)辞書・電子辞書は使用してもよいが、携帯電話の辞書機能および携帯電話の使用は認めない。

タイトル:小哥の反省

作品 ※画像をクリックすると拡大表示されます

小哥が姿を消した後、母親の依頼で占いや供養が行なわれるが、訪問した占い師や僧が裏で小哥と関係しているという彼の画策とした展開はユニークです。しかし、小哥が改心する要因となる女の霊の設定が弱いので、盂蘭盆の霊との関係や現れた理由を明確にすると、改心する意味をもっともたらせたでしょう。

タイトル:欲深

作品 ※画像をクリックすると拡大表示されます

幽霊の正体を小哥の生き霊に置き換えることで、もとの怪談話を人間の欲の醜さを表す寓話へと変化させることに成功しています。また、盂蘭盆での不在の小哥に対する手厚い弔いと、実際の小哥の死への冷淡な扱いを対比させることで、家族の心情の変化を巧みに演出しています。

推薦入試(1日目)
小論文・2時間

(問題)出題された芸術関連および観光関連のテーマから1つを選び、そのテーマにそった文章、資料等を読んで、自分の意見や考えを1200字以内で述べなさい。

(選択テーマ)芸術関連テーマ
次の文章を読んで、この著者の考えと比較した上で、あなたの考えるデザインについて1200字以内で自由に述べてください。その際、必ず2ヶ所以上、本文から文言を引用して、あなたの考えとの比較を明らかに示してください。

作品 ※画像をクリックすると拡大表示されます

問題の求めるものをしっかりと理解した上で、明確に論述できています。冒頭の問題文の繰り返しのような箇所を除けば、与えられた文章の「アートに関する記述」と「デザインに関する記述」、そして「私のデザイン観」と、3つのトピックでうまく構成されています。

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