芸術学部大森正夫教授が、環境芸術学会より2016年度の「環境芸術学会賞」を授与されました。
対象業績は、「京都の伝統的芸術環境に関する一連の研究」です。
授賞式と受賞記念講演会が、11月13日(日)に女子美術大学相模原キャンパスにて行われました。トロフィーは、木戸修(東京藝大彫刻科教授)作


「環境芸術学会賞 学会賞」  大森 正夫(京都嵯峨芸術大学大学院教授)

(選考理由)

大森氏は、建築作品、造形美術作品、京都の伝統的芸術環境に関する研究、アートプロジェクトのデレクションなど、多様な分野で、それぞれ重層的な業績を構築している。そのどれもが、環境芸術学会の学会賞として検討の対象になり得るものである。
今年度の学会賞選定委員会は、上記の業績の中から、京都の伝統的芸術環境に関する一連の研究を学会賞の対象として評価した。
この業績は、多数の学術論文と3冊の書籍を中心に構築されている。それらの中でも、特筆すべき近年の業績は、「京都の空間遺産―社寺に隠された野望のかたち、夢のあと」淡交社(2009)、と「京都、しつらいの空間美―祭事に解く文化遺産」鹿島出版会(2013)の2冊の書籍と関連の学術論文である。
京都の伝統的な美意識が、日本固有の美の問題全体と大きく重なりあうものであることはいうまでもないが、当初のコンセプトは長大な時間の経過とともに忘れ去られ、現代の人々は、その物理的な遺構に現代的な視線を向けているに過ぎない。このような中で、大森氏は、CGなどの先端的なテクノロジーを駆使しながら、今日、世界遺産となっている様々な芸術的要素を制作した人々が当時いだいたであろうオリジナルのコンセプトを明らかにすることに成功している。そこに、大森氏の決定的なオリジナリティが宿っている。
以上が、前述した選考結果に関わる根拠である。


※「環境芸術学会賞」は、日本における環境芸術の普及、振興、発展に寄与することを目的として、環境芸術分野における優れた功績をあげた事業あるいは個人、団体を顕彰するものです。
また、環境芸術学会は、「環境芸術」の社会的役割と実践的行為を対象とした創作活動と理論研究を行ない、「環境」という概念を新しい視点から再定義することによって、芸術・デザインが現在置かれている立場の展望を明確に行うことを意図しています。
※当学会の事務局は、東京芸術大学美術学部デザイン科に置かれている。(環境芸術学会HPより)

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