○講師:小島 富佐江〈特定非営利活動法人 京町家再生研究会 理事長〉
○講演内容:京都のまちなかには戦前に建てられた伝統的な木造住宅が今もたくさんあります。それを京町家と呼んでいますが、京町家は庶民の暮らしの場として京都の生活文化を育んできました。それぞれの家に個性があり、住み継がれている暮らしが息づいています。残念ながら第二次世界大戦後、経済の成長とともに建物も大きく変わり、商売や暮らし方も様変わりしました。
暮らしの変化とともに伝統的な木造住宅である町家も減少の一途をたどっています。家が無くなってしまうとその中に息づいていた暮らしも消えてしまいます。町家の中に育まれてきた暮らしを大切にしながら、今を生きる家として再生していくことが大切なことと考えています。