学校法人 大覚寺学園 嵯峨美術大学 嵯峨美術短期大学

検索

連続公開講座 京の美意識

第85回 美の計測 ※終了しました

講 師
村上 隆氏(京都国立博物館 学芸部部長)
日 時
2013年12月21日(土)
14時20分~15時50分
会 場
G401教室(罧原キャンパス有響館4F)
「人間の目」は優秀である。色と形の情報を同時に処理できる。しかし、認識できる光の範囲は限られ、分解能にも限界がある。それを補ってくれるのが「デジタルの目」である。「人間の目に非現実的な実在の世界」をデジタルの目は可能にしてくれるが、改めて人間の目が理解できて初めて評価される成果となる。すなわち、データのインプットとアウトプット双方の技術が重要なのである。さらに、デジタルの世界を現実のモノの世界にもう一度戻すと、古代のモノづくりが時空を超えて蘇る。京都国立博物館を介して、デジタル化のさまざまな最新技術のコラボレーションが新たな視座を生みだした。
そして、そこでみえてくるものは?はたして美は計測されたのだろうか?
講師プロフィール
村上 隆(むらかみ りゅう) 京都国立博物館 学芸部部長

1953年 京都生まれ。京都大学工学部、同大学院工学研究科修了。
東京藝術大学大学院美術研究科修了。学術博士。
京都国立博物館学芸部部長、高岡市美術館館長、石見銀山資料館名誉館長。

専門は、文化資源科学、歴史材料科学、博物館学。

第8回ロレアル国際賞「色の科学と芸術賞金賞」、第1回「石見銀山文化賞」。

著書に、「金・銀・銅の日本史」(岩波新書)、「金工技術」(至文堂)、「色彩から歴史を読む」〔共監修〕(ダイヤモンド社)ほか。

村上 隆