京都嵯峨芸術大学油画分野卒業/大学院芸術研究科修了の美術作家、長谷川 一郎による個展。
作家コメント
自分の描いているものが 「風景」 であることに最近気がついた。
風景とはまさに 「歴史の結果」 である。それが人為的なものであろうとなかろうと、様々な現象の結果、今こうしてこのような風景が形作られているのだと思う。
そのような風景の中において、人と自然というものをあえて対比させて、そのコントラストが際立つ場面を選んで描いている。
広い意味において、「人も自然の一部である」 と考えてはいるが、自分が人間である以上、人と自然というものが対比する関係であることも否定できない。人と自然との関わりを見つめることで、ささやかであり、また偉大であり、時には傲慢な人々の営みを、愛おしく感じることが出来ればと思う。