嵯峨美術大学大学院2年次生の米山椋さんが、京都陶磁器会館で「米山椋個展 -Starring Child-」を開催されます。
米山椋個展 -Starring Child-
会期：2024年2月23日（金）～3月6日（水） 10：00～18：00（最終日は17：00まで） 木曜休館
会場：京都陶磁器会館2Fギャラリー
京都市東山区東大路五条上ル遊行前町583-1
主催：一般財団法人京都陶磁器協会
「この度、初めての個展を京都で開催させていただく運びとなりました。
私の制作は、⼤衆性をもったコンテンツ⽂化から受ける印象について、陶素材を⽤いた制作においてそれを現前させることを目指しています。…と最近になり、ひとつ言語化できるようになりました。今回の展示は、主に今までの陶作品を集めた、学生としての集大成になります。
幼少期は、何かを想像することが好きでした。それは、具体的なかたちになったり、虚なイメージのままだったり、頭の中で膨らんでは泡となるのを繰り返していたように思います。子供の頃の、無邪気で、奔放で、自己本位で、喜楽などこまでも広がっていく園に、想いを馳せます。あの小さかった頃の、答えの必要ない、好きに広がった世界を、表出させたい欲求があると気づきました。
この展覧会は、私が、美術大学の進学を志し、受験期を経て、縁あって陶磁器を専攻し、さらに修士過程まで進んだ「自分自身」を回顧するものです。学生生活は、同級生と先生に憧れ足を踏み入れた美術の世界で、右も左も分からないまま、思い描くイメージを立像させてきました。その制作活動は、社会心理的に孤独な情緒的不安感を抱えながらも、自分にできることは何であるかと自問する日々でした。それでも「何かを表現する」ことの苦しさと悦びを感受でき、同じ志しを持つ「縁」を紡ぐことができたと振り返ります。この機会は、そんな四半世紀を過ごし蓄積された自身の感覚を見つめ直し、これからの道標となることを目指し空間をつくります。
皆様お忙しい時期だと存じますが、ご都合よければお越しいただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。」
