本学芸術学部の演習授業「京都プロジェクト」の成果発表を目的としたシンポジウムが、2月9日(土)に本部キャンパスAVホールで開催されます。
京都プロジェクトは2011 年4 月より始まった芸術学部の演習授業で、嵯峨の地を中心として京都の「自然」「歴史」「暮らし」に触れ、親しみながら「知る」ことと、フィールドワークから様々な情報を取り出し、整理して一定の方向にまとめる能力を身につけることを目的とした新しい試みで取り組んでいます。今回のシンポジウムでは、基調講演の講師として坂口博翁氏をお招きし、「古代ロマン漂う嵯峨野」をテーマに講演いただいた後、学生による京都プロジェクトの成果発表、パネルディスカッションを予定しています。ぜひご参加ください。



講演会概要


「京都をみつめる・京都をつくる」
2012年度京都嵯峨芸術大学芸術学部演習授業「京都プロジェクト」
成果発表&パネルディスカッション

日時:2013年2月9日(土)13:00~16:00
会場:京都嵯峨芸術大学 AVホール(本部キャンパス管理棟3階)
講師:坂口博翁(本学前理事長で真言宗大覚寺宗務総長・大本山大覚寺執行長等歴任)
料金:聴講無料
対象:本学学生および一般の方
申込み:予約・申込みは不要ですが、会場の収容人数や安全の都合上、入場を制限させていただく場合がございますのであらかじめご了承下さい。
主催:京都嵯峨芸術大学 芸術学部
問合せ:京都嵯峨芸術大学 芸術学部 芳野 明 教授
Tel.075-864-7869(芳野研究室)

当日予定

13:00基調講演 「古代ロマン漂う嵯峨野」
13:45学生による発表
-休憩-
15:00パネルディスカッション
パネリスト/坂口博翁、白神咲耶(デザイン学科2回生)、細川美織(デザイン学科2回生)、福井孝騎(造形学科2回生)、坂上英彦(本学教授)、芳野明(コーディネータ・本学教授)


京都プロジェクトについて

2011 年4 月、学部の再編により京都嵯峨芸術大学はあらたなスタートをきりました。そこに誕生したあらたな授業が「京都プロジェクト」です。
京都には長く深い歴史はもちろんのこと、豊かな自然、さまざまな経験を積んだ人々の暮らし、最先端の科学技術とほんとうにいろいろなものが詰まっています。そうした京都を歩きまわり、リアルな京都を見つめ、そこに暮らす多くの人の声を聞くことからこの授業は始まります。そして学生がみずから問題を発見し、さらに調査と考察を重ねて、その結果を具体的な提言のかたち-それも芸術系大学ならではのかたち-にしていこうというのが最終的なねらいです。
2 回生以上が対象となるこの「京都プロジェクト」は、昨年4 月にスタートしたばかりの未熟な授業です。学生はもとより、それに携わった教員団もほんとうに手探りの状態でこの1年を歩んできました。けれどもそれを続けていくなかで、嵯峨五島町と長崎県の五島列島の不可思議な共通項に気づいたもの、ちょっとした公道の変化が学校行事と深い関わりをもっていることを指摘したもの、野菜の無人販売所をまわってそこに働く人々の思いを丹念に拾ってきたもの... 学生たちは教員団の期待以上に、先入観にとらわれることなく京都の街と人を見つめてきました。
結果として、私たちはここに一定の成果をあげることができたと考えています。
このシンポジウムは歩み始めたばかりのこの「京都プロジェクト」の最初の実りを皆様に披露し、さらに大きな結果につながるよう、大勢の方々のご意見・ご指導をいただこうと企画されました。皆様にはどうかこの趣旨をおくみとりいただき、ご来場いただけますようお願いいたします。
(「京都をみつめる・京都をつくる」パンフレット抜粋)