卒業生の金子咲菜恵さん(2013年 京都嵯峨芸術大学卒)、南このみさん(2012年 京都嵯峨芸術大学卒)が同時代ギャラリー(京都)にて二人展「ジョウカソウチ。」を開催されます。
「ジョウカソウチ。」
会期:2024年12月17日(木)~12月22日(日) 12時~19時 ※最終日は17時まで
会場:同時代ギャラリーBis
〒604-8082 京都市中京区三条通り御幸町角 1928ビル2F
Tel.075-256-6155
※ギャラリーの規定により花のプレゼントはご遠慮下さい。
出品作家:金子咲菜恵、南このみ
———————————————————————
「ジョウカソウチ。」へよせて
この度の「ジョウカソウチ。」展覧会はタイトル通りのジョウカソウチ=浄化装置や機能を主軸とし、染織や陶芸の技法を中心に用いて各々が解釈して制作したものです。
金子咲菜恵/Sanae Kaneko(染織)
繰り返す日々の泣きたい気持ち、寂しい気持ち、そしてどうしようもなく溜まってしまった澱のような疲れや感情を少しでも濾過して浄化できるような空間を作り出したいと考えました。
私の生み出した植物の空間に足を踏み入れることで、ジョウカソウチが作動し、純粋に癒されると感じていただければ幸いです。
南このみ/Konomi Minami(陶芸)
私は人との出会いが大切だと思う。
人は人で癒されたり傷ついたりする。
心の傷を治療する装置、心の澱みや濁りが清らかになるような装置を作品で表現したいと思ってます。初めてのジョウカソウチを作る経験でドキドキしてますが、上手く皆様の心に伝われば幸いです。
———————————————————————
◆金子咲菜恵 Sanae Kaneko(染織)
私の作品の大きなテーマは「どこかに存在していそうで、どこにも存在しない植物を作る」こと、です。
主なモチーフはサボテンやシダ類、盤菌類等です。その植物の持つ造形美・自然に対して生まれる崇拝・驚異などの自然観を構想の主軸としています。
幼い頃から植物を身近に感じ、深く惹かれていました。今もその気持ちは変わらず、不思議な生態の植物を見るとルーツが知りたくなります。
あらゆる植物や生物には、生命が辿ってきた気の遠くなるような長い歳月の記憶が宿っている、そして成長する過程で生物が辿ってきた進化の道のりを短く反復している、と感じています。その進化の記憶を辿るように、構想段階で立ち止まり考える、生態を調べ一度自分の中に落とし込む。そして解釈したものから作品を生み出すことで、改めて幼少期に感じた自然への畏怖の念や感動が、私の制作への原点となっています。
◆南このみ Konomi Minami(陶芸)
大人になり、人間関係が大切で大変だと感じた。そんな環境で上手く生きて行くのは私にとってすごく生きづらい世界だと思った。ほんの些細なことでも衝撃を受ける事がある。
世界は綺麗で温かく優しい時もあれば、辛く厳しく時には汚く見える時もある。
それでもこの世界に生まれたのだから、人に感動を与えられる人になりたいと思う。
私の作品の波打つ形は私の心の動きそのものだ。その時、私の目には世界は青く綺麗な色に見えている。自分でも気がつかない何かに常に反応している。