卒業生の米山椋さん(嵯峨美術大学大学院2024年修了)が、ART SPACE ごろごろ(京都)にて二人展「陶陶と-ようようと-」を開催されます。
「陶陶と-ようようと-」
会期:2025年2月7日(金)〜3月2日(日)12:00〜18:00 ※金、土、日曜日のみの開場です。
会場:ART SPACE ごろごろ(@artspace_gorogoro)
〒605-0813 京都府京都市東山区ロクロ町102-6 2F
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この度、高良優子さん(@takara_ceramics)と二人展を京都で行います。
二人とも出身校は異なりますが、70年代ごろに隆盛したオブジェやきの影響を強く受けているという共通点があります。現代の陶芸造形表現は、素材や形や技法が複雑化していること、さらに鑑賞者ごとにイメージされるものが変容していることに私たちは興味を持ちます。
米山は紐作り手捻り技法を行うことで、独特のフォルムと柔らかな輪郭線を生みだします。土に直にふれ成形していくオーソドックスな手法のため、作者の身体性や感覚が重視されます。身体を通して捻り出された実像は、作者から濾されたひとつの分身であるともいえます。
対して髙良は陶技法だけでなく、ジオラマのパーツなどを用いて複合的に表現を完成させていきます。それは陶素材を用いて表現するということに関連し想起される事柄に、自身の見たことのある夢や空想を落書きのように立体化していきます。
日々の過程で生まれる作品は、自身の感覚や感情を取り留めておくための坩堝です。まさに今、この時代に生きている私たちそのものが、直接取り込まれていて、陶としてそこに存在しています。
私たちの陶作品が、今回の展覧会で鑑賞された方々の日常とリンクすることで、また新たなカタチへと変貌して拡がっていく可能性を楽しみたいです。
タイトルである「陶陶と(ようようと)」は、「なごやかに楽しいさま」という意味があります。
私たち二人の共通点や異なった部分を感じてもらいながら、陶と触れ合う機会として頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。
高良・米山

