6月15日(日)から附属博物館で開催している「漫画家 上村一夫の世界~昭和の絵師と呼ばれた男~」展が好評です。
6月15日(日)~7月5日(土)までの前期展示で、来館者は約1400人、会期初日の6月15日(日)は284人もの方が上村作品を鑑賞されました。
若い頃に上村作品のファンだった60代の方、東京など遠方からわざわざ京都までこの展覧会を見にきたくださった方、そして上村作品を今回初めて知った在学生や高校生などの若い世代にも好評です。
来館された方は、作品の多様さや原画のすばらしさ、めったに見ることの出来ない作品の数々に長時間滞在される方も多く、スタッフもその熱心さに圧倒されています。
本展覧会では上村作品を出来るだけたくさん見ていただこうと、7月7日(月)から展示作品を入れ替えています。
上村一夫さんの世界を堪能していただくため、入り口にも工夫をこらしています。
博物館全体を使って展示しています。
今回の嵯峨日記では、館内の展示をできるだけ紹介します。
原画や手書きのマンガ原稿などを出来るだけ近くで見ていただくために、ガラスケースもたくさん設置しました。
レコードジャケットに使用された作品も、原画を見ていただけます。
雑誌「ヤングコミック」の表紙とその原画を並べて展示したコーナーも、一部入れ替えています。
その左手には、ほぼ全作品を網羅しているレコードジャケットの展示もあります。
昭和の町を感じてもらおうと、ジオラマや豆本も展示しています。
淡い色調が美しい、幻の直筆画が描かれた「羽織」は後期も展示しています。
上村さんの描く線画は、本学コミックアート分野学生の作品展「昭和の絵師と平成の絵師たち」の素材として提供いただきました。
ショーケースの中にはマンガ原稿が並べてあります。手書きの原稿の圧倒的な迫力を感じてもらえます。
ブックカバーや、テレホンカードのデザインなど、デザイナーとしての上村さんの作品も多数展示しました。
実際に手にとってみていただけるように、原稿を複製したファイルも作成しました。
後期では展示数370点、そのうち原画を120点展示しています。ひとつひとつが時間をかけて見たい作品ばかりです。
会期は、7月27日(日)まで、開館時間が10時から17時で、入場無料となっています。
休館日は7月27日(日)以外の日曜日です。
また、最終日の7月27日(日)13時から、ミュージアムトーク「上村一夫の一枚絵とコミックアート」を開催します。講師は上村一夫オフィスの上村 汀さんと本学短期大学部コミックアート分野の堤抄子准教授です。
ご来館の際には、学内で展示しています上村一夫コラボレーション企画「昭和の絵師と平成の絵師たち」もあわせてご覧ください。
上村一夫オフィスには貴重な作品の数々をご提供いただきました。マンガやコミックアート、イラストなどを学ぶ学生はもちろん、多くの方に楽しんでもらえる展示になっています。
会期は7月27日(日)までです。この機会にぜひ京都嵯峨芸術大学附属博物館までお越しください。