夏休み期間に開催された本学学生や卒業生の展覧会を、学生スタッフがレポートします。

第2弾は日本画制作展『Shu・ha・ri』です。

学生展覧会めぐり レポート②日本画制作展『Shu・ha・ri』:0

こんにちは、芸術学部造形学科日本画3回生の北川です。

本学の四大造形学科日本画分野の学生によって、8月10日から14日まで京都文化博物館で制作展『Shu・ha・ri』が行われました。
出展したのは日本画制作工房の3・4回生と古画工房の4回生、そして院生です。展覧会のタイトルである『Shu・ha・ri』とは“守破離(しゅはり)”という言葉からとっています。

この守破離という言葉は、創造における修行の段階を示した言葉です。「守」は昔から伝わる教えや技を身につける段階、「破」は他の良いものを取り入れ、発展させる段階、「離」は独自に新しいものを生み出し確立させる段階を指しています。

この展覧会は毎年開かれており、学校・学生の関係者だけでなく外部の一般の方々も見に来て下さいます。

博物館に自分の作品が展示されるということは学生にとってかなりの緊張がありますが、毎年開かれるこの制作展は学生にとってもいい経験になっていて、制作展の出展作品にはかなり力が入ります。
実際、興味をもって立ち寄って下さる一般のお客さんがたくさんいらっしゃいました。

風景、動物、人物、植物など学生によってモチーフは様々です。

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制作期間中はずっと時間との戦いでした。締め切りは刻一刻と近づいてくるにも関わらず、制作について悩んだりなかなか作業が進まない学生も多く、制作室はぴりぴりとした雰囲気が漂っていました。

学生によっては朝の7時には大学で制作を始めている人もいて、夜の8時や10時まで居残りする学生も特に珍しくありませんでした。
それでも、もっと描き込みたい、もっと良くしたかったという学生の声は多く聞かれました。

今まで学び積み上げてきた成果を出した学生、今までやってみなかった表現に挑戦した学生、それぞれが自身の表現を探求した結果が今回の展覧会には表れていました。