7月7日から8月26日まで、本学客員教授で卒業生の下田ひかりさんの個展が、長野県朝日村・朝日美術館で開催されました。

客員教授 下田ひかり展「死と再生のカタストロフィ」レポート:0

訪れた日の天気は晴天!
台風が過ぎ去った後の影響か、長野の真っ青な空が眩しく、少し目線をおろすと朝日村の山と田畑が続いて、まさに「夏休み」の風景が広がっていました。

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朝日美術館に到着…!
入口からもう下田さんの作品がお目見えです。

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下田ひかりさんは朝日村で生まれ、2005年に本学短期大学卒業後イラストレーターを目指して勉強し、2008年より自分の表現を追求していくために現代美術家として国内外で活躍しています。
会場には現代美術家としての活動である10年間の作品約40点が、初期作品から新作まで展示されていました。

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客員教授 下田ひかり展「死と再生のカタストロフィ」レポート:4

嵯峨美でも大学案内に掲載させていただいている「神様の行方」と「星の子ども」シリーズ。
第一印象として、作品がもつ力強さのほかに、近づいてみることで、肌や目の複雑に重ねられた色、髪の毛の緻密なラインなど、繊細な部分の多さに驚き、実物の作品が持つ印刷物や写真とは違った魅力を発見できました。

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会場でひときわ目を惹いていたのは、3mを超える大作である最新作「死と再生のカタストロフィ」。
かわいい雰囲気を全体に漂わせながら、会場の中でも圧倒的な存在感をもっていました。
近づいてみて作品のはしばしに目を向けると、様々なモチーフが散りばめられており、ネガティブなワードの新聞の切り抜きがあるかと思いきや、キラキラしたかわいいシール、下田さんが描かれたミニキャラクターがあちこちに登場したりと、モチーフひとつひとつに意味を探してしまい、じっくりじっくり見ることで下田さんの世界に潜るような気持ちになる不思議な作品でした。

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展覧会には多くの方が来場されており、貴重な作品の数々に見入っており、作品の持つ力に吸い込まれたような展覧会でした。


残念ながら8月26日で展覧会は終了してしまいましたが、今回の展覧会は写真撮影がOKということで、Twitter等のSNSにてたくさんの方が展覧会の様子を公開しております。
もちろん、下田ひかりさんご自身も発信されていますよ!
興味のある方はぜひ、調べてみてください!

下田ひかりTwitterアカウント → https://twitter.com/hikarishimoda

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